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"「言霊の幸う国で」(李琴峰/筑摩書房)、読了。魂が剥き出しで、それでいて非常に知性、理性、知識に溢れた小説だった。李琴峰さんは、これを書く為に膨大な資料を調べたんだろうし、そもそも日々勉強を欠かさない人なんだと思う。個人的に、作中で水上文さんがクワロマンティックを現在は自認している、ということを話すシーンに光を見出した気がした。私は初めてその言葉を知るとともに、ふと、今なお惑い続けている「私」に、「愛情に色は無いよね？」、「大事にしたいという感情はあれど、恋じゃないし恋の文脈における愛じゃない」という気持ちと疑問に、名前が付けられるかもしれない、と感じた。
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